マリモ育成中 ところで今回、阿寒湖で買ってきたマリモ育成中。
日光で光合成が始まるとマリモの周囲に泡が付き始める。
「室内の弱い光で十分」と書いてあるけど、ミレニアムファルコンとインペリアルシャトルの光だけでは、やっぱり不足だった、
2014年9月6日
マリモが浮いた でも、直射日光は強過ぎるから当ててはいけない。
直射を避けながら位置を調整して見守ると、ついにマリモが浮いた!
マリモ冷却ファン 問題は光よりも温度だ。
「生育の適温は15℃から20℃、25℃以上にはしないでください。」
これは厳しい!
とりあえず容器を大きくして冷却ファンを設置した。
小さい容器で密閉していると水温はすぐに室温と同じになってしまう。
水面の面積を大きくして風を当てると、室温より2℃くらいは下げることができた。
(水位は1日に3mmくらい下がる)
でも、これで24.7℃、ギリギリだ。(この時室温27℃)
光合成はやっぱり温度が高いとダメで、このぐらいだと泡がちょっとしか出ない。
(泡がたくさん出ているのは瓶ごとクーラーの風に一晩当てていた翌朝の写真。)
20年育てる為には暑さ対策は必須だし、ファンだけでは来年以降の夏を乗り切れそうにないから、ペルチェ素子12v100w40mmx40mm680円送料無料!を発注した。
さあ、これで地球環境調査団の定点測定施設も増えて、充実した調査を継続できるぞ..っと。
2014年9月28日
ペルチェ素子TEC1-12709 ペルチェ素子TEC1-12709が届いた。
max15.2V 9A 136.8Wだけど、とりあえず5Vくらいでやってみる。
5V5Aの電源を用意して、厚さ1mmの銅板で熱を運ぼうと考えた・・・
2014年10月5日
マリモ飼育用ペルチェクーラー 銅板を安易にペルチェ素子の両面にボンドで貼り付け、適当に曲げて
高温側にはハードオフで買ってきたジャンク品CPUクーラー108円を貼り付け。
CPUクーラーのファンは12Vなので使用せず、ペルチェに5V通電開始。
水に入れる前に仮通電してみたら銅板がちゃんと冷たくなったから良いと思ったんだけど...
水温20.3℃ 放熱板22℃
2014年10月11日09:11
マリモ飼育用ペルチェクーラー 放熱板の温度は順調に上がっていく。
でも、水温は全然下がらない...
水温20.3℃ 放熱板35℃
09:24
マリモ飼育用ペルチェクーラー 水まで熱が伝わるのに時間が掛かるから、そのうち冷えてくるだろう...と我慢、がまん
水温20.3℃ 放熱板40℃
9:29
マリモ飼育用ペルチェクーラー し..しかし...放熱板温度はどんどん上昇して行き、
水温は...な、なんと上がり始めた!
なんたるちゃ!ここで実験中止。
水温20.7℃ 放熱板46℃
9:39
ペルチェ素子破壊 冷却側銅板の表面(ペルチェ素子を接着した裏側)はそこそこ冷えているけど、 そこで熱が拡散してしまって銅板の長さ方向にはうまく熱が伝わっていかないようだ。
逆に放熱側の銅板から拡散される熱で水が温まってしまう。
放熱側銅板との距離を取る為に、銅板の曲がりをちょっと修正しようとしたら...
ペルチェ素子が剥がれてしまった!!
こうしてペルチェクーラーVer1は大失敗に終わり、Ver2制作の為に 更にペルチェ素子680円送料無料を今度は2個発注する調査団であった。
2014年10月11日10:06
マリモ飼育用ペルチェクーラー 今度は電源装置もバージョンアップしようと、同じくハードオフで中古PC用電源500円を買ってきた。
更に低温側の熱伝達用にアルミブロック40mm角640円を東急ハンズで購入
PC電源は容量もタップリあるし、3V、5V、12Vが取れるからファンも回せるし便利だ。
2014年10月25日14:33
マリモ飼育用ペルチェクーラー 素子破壊防止の為に、ボンドで貼り付けるのはやめて、熱伝導グリスを塗って輪ゴムで固定する事にした。
一応ちゃんと学習する調査団である。
14:59
マリモ飼育用ペルチェクーラー さあVer2の実験開始。
輪ゴムの固定はちょっと弱かったのでインシュロックに変更。
まずは3Vでスタート。
ファンももちろん12Vをつないで回している。
水温23.9℃ 放熱板25℃
15:18
マリモ飼育用ペルチェクーラー Ver2は絶好調!!
どんどん水温が下がっていく。
約10分で1℃の下降。
水温23.0℃ 放熱板28℃
15:27
マリモ飼育用ペルチェクーラー 冷却ファンのおかげで放熱板は28℃以上には上がっていかない。
低温側の温度を下げるのに、この放熱側が結構重要な事が分かった。
ペルチェ素子に流す電流によって得られるのは温度差である!これ重要!
大きな温度差を作っていても、放熱側の温度を上げ放題にしていると低温側の温度は全然下がっていかない。
放熱板の温度をある程度で固定する事によって低温側が冷えるのだった...
約50分で6℃の下降。
水温18.1℃ 放熱板28℃
Ver2は大成功だ!!
これにて3V実験は終了。
2014年10月25日16:07
マリモ飼育用ペルチェクーラー 更に5Vで実験開始。
5Vだと放熱板がすぐに29℃になり、水温もすぐに下がり始めた。
水温21.7℃ 放熱板29℃
2014年10月26日12:40
マリモ飼育用ペルチェクーラー 20分で4.5℃下降。
さすがに5Vはパワフルだ。
こりゃ12Vは要らないかも...
とりあえず5V実験終了。
水温17.2℃ 放熱板29℃
2014年10月26日13:00
12V実験は次の暑い日に...あしたのこころだ~
つづく...
…後日追記
翌2015年夏、5vで順調に運用中、12v実験をしていない事をふと思い出した。
やってみた結果、やっぱり5vが最適という事が判明した。
5vの時は23.0℃から21.5℃まで下げるのに2分25秒掛かった。
12vでやってみたら、同じ条件で2分09秒。
確かに早く下がる…しかし、放熱側の温度が問題で
5vの時は33℃だったのが、12vだと46℃まで上がる。
そのおかげで周囲温度が上がってしまい、21.5℃まで冷やして自動offした後に水温の上がるのが早い!
無理なダイエットのようにリバウンドが強く出るわけである。
自動offした後に再度23.0℃に達して再起動するまでの時間が5vの時は3分40秒で、12vの時は3分18秒だ…
通電比率は
5v:365秒の内145秒通電で0.397
12v:327秒の内129秒通電で0.394
ほとんど変わらない…
電流は計ってないけど、たぶん電圧に比例するはずだから、12vの時の電力は(12/5)の2乗で5.76倍も消費しているわけで、
それにも関わらず、同じ温度を保つのに同じくらい通電しているわけだ。
これは地球環境に優しくない!
というわけで、このあとも5vで地球環境に優しいマリモ飼育を続けている調査団であった…
マリモ飼育用ペルチェクーラーヒーター ...暑い日は来ないうちに秋から冬へ...
寒い阿寒湖で育つマリモだから冬は放っておけばいいんだけど、マリモを大きく成長させるには冬も20℃程度を保ち、 光を当てた方がいいらしい。
地球環境調査団マリモ育成班はペルチェクーラーの配線をプラスマイナス反対に差し替え、 そのままだと茹でマリモになってしまうから温度センサを設置して自動化を図った。
なかなか順調ですよ。
2014年12月14日09:06
マリモの分裂 ところで、マリモの水を週一回交換する時にマリモも手のひらに乗せて指先でクルクル洗っているんだけれど、
ある日、洗っている時にマリモが二つに割れてしまった!!
もともと売っているマリモは人工的に丸めているから割れる事も多いらしい。
割れた欠片それぞれをまた手で丸めてマリモが合計3個になり、ちょっと得した気分だ。
今更ながら大きさを測ってなかった事に気が付き、分割増殖時点で測定写真を撮っておいた。
つづく...
2014年12月27日
茹でマリモ ・・・しかし、茹でマリモはできてしまった...
ある寒い日、ペルチェヒーターが作動中に一番大きいマリモが光合成の泡で浮き上がり、
ヒーター部分に長時間(1~2時間?)接触していたらしい。
発見した時にすぐ電源を切ったけどマリモが白くなってしまった。
2015年02月14日
茹でマリモ治療 いろいろ調べたところ、色が変わった部分は取り除いたほうが良いらしい。
ピンセットで表面の白くなった部分を剥がそうとするけど、中の緑色の部分まで一緒に付いてきてしまう…
小さくなりすぎるので、適当なところで妥協。
剥がしたやつも念のために別途丸めて見た。
2015年02月22日
白くなったマリモ そのまま観察していると、白くなったマリモも光合成をしているようで、泡が出てきた。
剥がした部分を丸めたヤツも同じく、まだ生きているらしい。
回復する事を期待して、このまま様子を見る事にしよう。 2015年02月22日
マリモ …だが、しかし…
白くなったマリモは復活しなかった。
分裂したマリモの成長もはかばかしくなく、憂いていたある日 松島で発見したマリモを追加購入。
なぜ松島で北海道マリモを売っているかは深く考えず、 飼育水槽に投入した調査団であった。
2015年04月19日
マリモ 左の二つが、松島の北海道マリモ。
右の二つが、分裂した阿寒湖の(阿寒湖で購入した)マリモ。
しばらくは順調であった。
2015年08月02日
マリモ だが、またしても不幸は起きてしまった。
それは2019年4月から5月末まで2ヶ月間、
我が家のリフォーム工事のために家を空け、 仮住まいに転居していた時の事であった。
マリモも仮住まいに持って行こうかちょっと悩んだが、 少しでも荷物は減らしたかったので、 電源を切って残置してしまった…
4月5月だからまだ大丈夫だろうと思ったのであったが、 リフォームが終わって戻ってきたら、表面が薄緑色になってヌルヌルしている。
腐ってしまったのか?雑藻に侵食されたのか?良くわからない。
2019年06月02日
とりあえずヌルヌルをできるだけ取り除き、復活するか様子を見ていた。
月に2回~4回程度洗ってヌルヌルを取り除き、1年以上続けたがやっぱりダメだ…
初代マリモは分裂が更に酷くなっているし…
2020年8月15日
マリモ やむを得ず、新しくマリモを購入。
注文したのは、中サイズ3個+小サイズ5個で2,380円というセットだったが、 「おまけ」として中サイズ1個+小サイズ2個が付いて来た。
マリモ 更にマリモの栄養剤?も付いていた。
マリモ 前のマリモも残したかったが、 ヌルヌルが新人マリモに伝染るといけないので、やむを得ず処分。
初代阿寒湖マリモは6年、2代目松島マリモは5年の命であった…合掌。
やはり5~6年くらいでは大きくなったのか判別できなかった。
成長度合いが目に見えてくるのは何十年も掛かるというし…
今度こそ、大きくなるようにしっかり管理しよう。
しかし、阿寒湖売店のおばさんの「20年育てている人もけっこういますよ。」 という言葉が重くなってきた。
今から20年後は…何歳だ??
2020年08月17日
マリモ そうそう。大きさを測っておかなくては…
一番大きいヤツが約13mmくらいだ。
マリモ 3代目も1年が経過し、今度こそ順調に育っているように見える。
ケバケバが伸びて来ている。
2021年08月11日
マリモ 一番大きいヤツが15mmくらいになってきた。
1年で2mm、15%の成長‥これは将来が楽しみだ。
2021年08月11日

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