パシフィックアイランドアビエーション、セスナ体験操縦、離陸

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パシフィックアイランドアビエーション さて、ここからが今回の目玉イベントその1。

ホテルに送迎バスが来て、向かったのはサイパン国際空港の一角。
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PACIFIC ISLAND AVIATION

申し込んだのはセスナ体験操縦。操縦訓練を受ける人150$、同乗者50$

格納庫の一角に事務所があり、実際に航空機免許取得までやってくれる会社だ。

体験操縦は1回約1時間で仮入校のような形で訓練をしてくれる。

別途手数料を払えば訓練飛行時間のログブックも発行してくれる。

引き続き通えば70時間程度で免許(アメリカの)が取れるらしい。(もちろん自家用免許、単発陸上機)

日本では訓練を開始する前に身体検査が有り、視力は矯正で0.7以上、裸眼で0.1以上を満たさないと訓練さえも受けられない。

アメリカ免許は訓練開始には身体検査は必要なく、訓練が進んで1人で飛ぶようになる(ソロフライト)前に受ける。

しかも視力は矯正だけ満たせば良く、裸眼は関係無い。

アメリカで(サイパンで)取得した免許は日本の免許に書き換えできるが、その時日本の身体検査を受ける必要が有り、裸眼視力が悪いと当然合格できない。

つまり、目の悪い人はアメリカ(サイパン)で免許を取っても、アメリカでは飛べるけど、日本の空は永久に飛べない・・・

事務所で簡単な説明を受けて、誓約書のようなものにサインする。すると、この教官は「Ohシズオカ!フジヤマ!」と言う。漢字が読めるし、日本の事も詳しい。

「操縦は初めて?」と聞かれ、「パソコンのシミュレータでたっぷり訓練してきました。」と答えると、「VeryGood!」と誉められた。

機種はCessna172N。憧れの機長席に座る。

席に座ってから説明を受ける。といっても、ほとんど教官からの質問形式。

「これは何デスカ?」 「速度計。」 「Good。」

「単位は?」 「マイルパーアワー。」 「No、チガイマス、mphと書いて有るけど、読むのは外側の目盛りネ。ノットです。」(シミュレータの速度計はKNOTSと書いてあったけど、この実物にはmphと書いてあるんだ・・)

「操縦桿を引くとどうなりマスカ?」 「機首が上がる。」 「スピードはどうなりマスカ?」 「スピードは下がる。」 「Good。」

「高度計ゼロになってないのはナゼデスカ?」 「海から空港までの高さがあるから。」 「Good。」 

と、こんな感じで15分くらいで、デハLet's Go!

地上を真っ直ぐ進むのが結構難しい。

左右の足でペダルを踏んで舵を取るが加減が難しくて左右にフラフラしながら進んでいく。教官はニコニコ笑っている。

無線は教官が全てやってくれる。「ハイ離陸許可出まシタ、Cleared for Takeoffネ」

スロットルを目イッパイ押し込んで加速を始める。

「スロットルは手で押さえてないと戻ってくるカラネ離陸するまで押さえてネ」「ハイ70ノットデス、操縦桿引いテ」(80だったかな?)

自分の中では、「V1! ローテーション!V2!」・・ってV1なんか、こんな広い国際空港で単発セスナには関係ないって

操縦桿を事前に教わった印の所までゆっくり引くと感動の離陸。

フワっと舞い上がった。(気持ちも舞い上がった)後席のビデオカメラ担当から歓声(恐怖の叫び?)が上がった。

「今日の飛行高度は1500フィートデス。500フィート毎分で上昇してクダサイ」「1500フィートまで何分デスカ?」

頭が興奮状態ですぐに返答ができない。

真っ直ぐ前をみつめながら「3分」と答えるまでに1分くらい掛かった。

離陸すると間もなく海上に出る。綺麗な海を下に見て上昇しながらだんだん落ち着いて来た。

「高度調整はエレベータトリムでヤリマス。これを回シテ」

「もう少し下げテ」

横からいろいろ指示が飛ぶ。

フラップと燃料ミクスチャーは説明は受けたけど、操作は教官がやってくれた。(1500フィート程度ではミクスチャーは関係無いのかも)

「旋回は普通はバンク15度デス、左旋回してクダサイ」

旋回時のラダーペダルについては何も説明されなかった(普通の旋回なら操縦桿だけで問題ないみたいだ)が、適当に踏んでみた。

この後だいたい島の海岸線に沿って反時計まわりに回っていく。

後方には離陸してきたサイパン国際空港
さっき見てきたバードアイランド上空を通過。

このあたりで自由に左右旋回をやらせてもらう。

旋回すると高度が落ちてくる。

「高度が落ちてマスヨ」と言われ操縦桿を引く。

海岸線に沿って右旋回して行き、ここもさっき見てきたバンザイクリフ上空で大きく左旋回する。

ここで「ラダー踏みすぎデス」と注意された。

旋回時のラダー踏み加減がよく分からない。というか踏んでも踏まなくても違いが感じられない。

だから旋回時のラダーについては説明しなかったのか?

むこうにマニャガハ島が見えてきた。

「マニャガハ島は行きマシタカ?」と聞かれ、「明日行きます。」「Good。かならず行ってクダサイ」と言われた。

「マニャガハ島上空を旋回していいですか?」と聞くと「OK」という返事が即座に返ってきた。

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