いわ旅行記
写真で語る旅行記、地図付き。
2025年07月06日(日)~08日(火)
近年、夏は沖縄よりも暑くなる事もある北の大地で
ラベンダーは?ルピナスは? どうなっている?
加えて道内最高峰の高山植物調査も..
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旭岳温泉湧駒荘/美瑛富良野その4
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美瑛から約50分で、旭岳温泉「湧駒荘(ゆこまんそう)」に到着。
ここを選定したのは「日本秘湯を守る会」
のブランドに引かれたためである。
16:31

荘駒湧
日 日
本 本
秘 秘
湯 湯
を を
守 守
る る
会 会
うん、やっぱりこの「荘駒湧」
は、まったく違和感が無い。
もちろん、これは横書きではなく、立派な縦書きである事は間違いない。
こういった扁額や暖簾などの日本語はこうでなくちゃいけない..
16:32

我々の部屋は4階403号室プレミアツイン「ななかまど」
であった...
なかなか広くてイイ部屋だ。
この部屋しか空いていなかったからなのだが、
1泊2食で、1名 35,500円...
16:36

最近リニューアルされたらしく、
部屋には風呂がなくて、おしゃれなシャワーのみだ。
これはこの方がイイ

窓から見えるのは別館、
日帰り温泉施設「神々の湯」で、
右下に見える屋根は本館露天風呂のようだ。

1階案内図

部屋に置いてあった温泉案内を見て、
温泉研究の作戦を考え中..
今は「シコロの湯」が男湯になっていて、
21時に「ユコマンの湯」と男女入れ替わるらしい。

という事は、まずは「シコロの湯」から調査だ。
17:02

ここには三種類の源泉が使われているようで、
温泉成分表が三枚掲示されている。

一つ目は
「ナトリウム・マグネシウム・カルシウム-硫酸塩・塩化物・炭酸水素塩泉」
の「2号孔」
Na+ 231.2mg 32.40mval%●芒硝泉
Mg2+ 121.0mg 32.08mval%〇
Ca2+ 195.0mg 31.35mval%
Cl- 342.2mg 31.23mval%
SO4 2- 631.2mg 42.52mval%
HCO3 - 494.3mg 26.21mval%

二つ目は
「カルシウム・マグネシウム・ナトリウム-硫酸塩・塩化物・炭酸水素塩泉」
の「23号孔元湯」
Na+ 187.9mg 29.00mval%
Mg2+ 109.9mg 32.09mval%〇
Ca2+ 188.9mg 33.45mval%●石膏泉
Cl- 349.7mg 34.24mval%
SO4 2- 615.8mg 44.51mval%
HCO3 - 372.2mg 21.18mval%

そして三つ目が
「マグネシウム・ナトリウム・カルシウム-硫酸塩・塩化物・炭酸水素塩泉」
の「1号孔」だ。
Na+ 223.6mg 32.27mval%〇
Mg2+ 119.0mg 32.49mval%●正苦味泉
Ca2+ 185.2mg 30.67mval%
Cl- 339.2mg 31.53mval%
SO4 2- 612.7mg 42.04mval%
HCO3 - 488.2mg 26.36mval%●

三つとも成分量の内訳は似ているが..
実に微妙な差が有って
ナトリウム優位(芒硝泉ぼうしょうせん)の2号孔
カルシウム優位(石膏泉せっこうせん)の23号孔元湯
マグネシウム優位(正苦味泉せいくみせん)の1号孔
と泉質名が見事に分かれている。
これは面白い!
しかも、これらが一つの浴室内に並んでいるから
入り比べが出来る!
これは調査研究が捗るぞ..
‥だが、しかし..
泉質名が違うと言っても、その成分量の差は僅かであり..
素人が何度も出たり入ったりして比べても..
う~ん.. 先生!分かりません..
確かに、それぞれ色・雰囲気・感触がちょっと違う..
ような気がする..
だが、それは露天、内湯の違いだったり、
湯船形状や深さの違いだったり..
しかも、困った事に、2号孔、23号孔、1号孔の湯が
どの湯船に流されているかが書いてない..
部屋にあった案内を見ると
露天風呂が「石膏泉」なので、23号孔元湯?
一番右の「寝湯」と書いてあった浅い浴槽と、
一番左の浴槽が「芒硝泉」なので、2号孔?
残りの「炭酸水素塩泉」が...これはどの源泉も炭酸水素塩泉なのだが..
強いて言えば確かに1号孔が炭酸水素イオンが一番多いから..1号孔?
だが、前の二つの表記に習えば、これは「正苦味泉せいくみせん」となるはず...

まあ実際、どれも気持ちいい温泉であって、
化学的に分析分類したからと言って、
どうなるものでもないし..
と、日頃は日本酒の風味にしても温泉の感触にしても、
データが大事だ..とかほざいている我々が...早くも敗北宣言..
次へ進もう。

シコロの湯から出てきて、渡り廊下を通って別館へ向かう。

渡り廊下の向こうが「神々の湯」だ。
17:30

「神々の湯」は、日帰り入浴用の浴室で、
男湯、女湯がほぼ同じ作りで並んでいる。

で、ここに使われているのが「22号孔 目薬の湯」
と、シコロの湯と同じ「1号孔」だ。
「1号孔」は当然、シコロの湯に有った成分表と同じモノ...
「22号孔 目薬の湯」は
「マグネシウム・カルシウム・ナトリウム-硫酸塩・塩化物・炭酸水素塩泉」で
Na+ 179.2mg 26.73mval%
Mg2+ 122.2mg 34.48mval%●正苦味泉
Ca2+ 195.2mg 33.40mval%〇
Cl- 328.4mg 31.46mval%
SO4 2- 622.9mg 44.05mval%
HCO3 - 439.3mg 24.45mval%
「1号孔」と同じく、マグネシウム優位の正苦味泉(せいくみせん)
であるが、カルシウムとナトリウムの順位が逆転している。

そして案内図では「芒硝泉」と「正苦味泉」となっている...
う~ん..
「1号孔」も「22号孔 目薬の湯」も旧泉質名としては「正苦味泉」なのだが...
「22号孔 目薬の湯」の方が「正苦味泉」としての特性が強く
(Naに比べてMg成分が多い)
「1号孔」の方は「正苦味泉」ではあるが、「芒硝泉」に近い
(Mg成分が確かに多いが、Naが僅かの差で迫っている)
という事から、ここでは「正苦味泉」は「22号孔 目薬の湯」
で、「芒硝泉」は「1号孔」なのだろう...か?

..ともかく、どの源泉がどの浴槽か? 判別する事はできないが、
色や感触に、それぞれ微妙な違いが有る事は分かり、
どの湯も温泉らしさタップリで大いに満足。
渡り廊下を通って部屋へ戻る。
17:46

部屋でしばらく休憩してから楽しみな夕食の時間。
18:09

湧駒荘遊食膳 料理説明

いきなり立派なメロンが登場!
デザートが最初から出ている?!
かと、思ったら、これはスープなんだそうだ...
メロン果肉をすくいながらスープをいただく。
初めての美味さでした。
飲み物はサッポロクラシックと国士無双を注文。
...しかし、各種日本酒が300mlや500ml、720mlの瓶しか無いのがちょっと残念。
18:11

トマトも美味かったし、なぜか奄美産のマグロも美味かった。
インカのめざめコロッケも.. まあ美味かった。
18:17

そして、アワビの塩釜焼。
18:27

塩を割って崩して..
出てきたのは昆布に包まれたアワビ!
これまた美味い! 文句なし!
18:30

トウモロコシ茶碗蒸しも美味い。
18:44

最後に豚しゃぶ。
まあ、これは..満腹に近い事もあって..普通..
18:56

だが、締めの「切り麦」は、
アッサリ食べられて、かなり満足。
19:12

デザートはちょっと控えめ(最初のメロンを意識して)だったけれど、
満腹にはちょうど手頃で良かった。
19:26

さて、翌朝、男湯に入れ替わった「ユコマンの湯」へ。

この「ユコマンの湯」が、ここの五源泉すべてが揃った
メインの浴室らしい。

当然、成分表が五枚並べて掲示されている。
07:16

一つ目は
「マグネシウム・カルシウム・ナトリウム-硫酸塩・塩化物・炭酸水素塩泉」の
「24号孔」
Na+ 170.2mg 27.25mval%
Mg2+ 112.2mg 33.98mval%●正苦味泉
Ca2+ 184.5mg 33.89mval%〇
Cl- 302.2mg 30.54mval%
SO4 2- 569.7mg 42.50mval%
HCO3 - 457.7mg 26.88mval%●
炭酸水素イオンが強く、石膏泉に近い正苦味泉

二つ目は「シコロの湯」と同じ「23号孔元湯」
「カルシウム・マグネシウム・ナトリウム-硫酸塩・塩化物・炭酸水素塩泉」
Na+ 187.9mg 29.00mval%
Mg2+ 109.9mg 32.09mval%〇
Ca2+ 188.9mg 33.45mval%●石膏泉
Cl- 349.7mg 34.24mval%
SO4 2- 615.8mg 44.51mval%
HCO3 - 372.2mg 21.18mval%
石膏泉

三つ目は「神々の湯」と同じ「22号孔 目薬の湯」
「マグネシウム・カルシウム・ナトリウム-硫酸塩・塩化物・炭酸水素塩泉」
Na+ 179.2mg 26.73mval%
Mg2+ 122.2mg 34.48mval%●正苦味泉
Ca2+ 195.2mg 33.40mval%〇
Cl- 328.4mg 31.46mval%
SO4 2- 622.9mg 44.05mval%
HCO3 - 439.3mg 24.45mval%
正苦味泉

四つ目は「シコロの湯」と同じ「2号孔」
「ナトリウム・マグネシウム・カルシウム-硫酸塩・塩化物・炭酸水素塩泉」
Na+ 231.2mg 32.40mval%●芒硝泉
Mg2+ 121.0mg 32.08mval%〇
Ca2+ 195.0mg 31.35mval%
Cl- 342.2mg 31.23mval%
SO4 2- 631.2mg 42.52mval%
HCO3 - 494.3mg 26.21mval%
正苦味泉に近い芒硝泉

五つ目は「シコロの湯」「神々の湯」すべて共通の「1号孔」
「マグネシウム・ナトリウム・カルシウム-硫酸塩・塩化物・炭酸水素塩泉」
Na+ 223.6mg 32.27mval%〇
Mg2+ 119.0mg 32.49mval%●正苦味泉
Ca2+ 185.2mg 30.67mval%
Cl- 339.2mg 31.53mval%
SO4 2- 612.7mg 42.04mval%
HCO3 - 488.2mg 26.36mval%●
炭酸水素イオンがやや強く、芒硝泉に近い正苦味泉

そして、ここも、どの浴槽にどの源泉が流されているか書いてないので..
正苦味泉(目薬の湯)は「22号孔 目薬の湯」で間違いない。
石膏泉(元湯)も「23号孔元湯」で、たぶん間違いない。
炭酸水素塩泉は「24号孔」または「1号孔」..
石膏泉(露天)と、石膏泉(寝湯)は、石膏泉に近い正苦味泉の「24号孔」?
う~ん...じゃあ正苦味泉に近い芒硝泉の「2号孔」は?
まあ、旧泉質名を現地に掲示したのはだいぶ昔のようで、
その時と今では分析結果も違っているだろうし、
その泉質名を決める数値が、どの源泉もほんとに微妙な差なので...
ともかく、どれもイイ温泉でした...っと..開き直る調査団であった。

明るく開き直って温泉を十分満喫し、
朝食の時間。
巨大な豆腐の味噌汁鍋が、ちょっと薄味だったけれど美味かった。
究極の卵かけご飯も美味かったですよ...
(何が究極なのか良く分からなかったけど)
08:00