宿の車で宇奈月駅まで送ってくれたので、けっこう早く着いた。
何かの作業員の人たちも、トロッコ列車で登るようだ。
07:57
9:00の切符を8:17に変更してもらって、改札口に並ぶ。
上流の気温は15℃と書いてある。
我々が半そでシャツで並んでいると、駅員さんが「上は寒いですよ~ 上着はお持ちですか?」
「はい。持ってますよ~」
「あ~それは良かった。 列車も開放なので走っている途中も寒いですからね~」
「往きは右側が景色良いですよ。きょうは空いてるからだいじょうぶです。お好きなように移動して下さい。」
07:59
改札が始まって、ホームに降りた。
平日だから、がら空きだ。
さっき並んでいた作業員の人たちは次の8:37発WorkTrainというのに乗るらしい。
08:04
がら空きだけど、列車は結構長い編成だ。
我々の乗る2号車は2人で独占。右側でも左側でも自由に移動できる。
前の1号車は、おじさん1人きりだ。
08:09
宇奈月駅を出ると、すぐにやまびこ橋を渡り、続いてけっこう長いトンネルに入る。
トンネルを抜けたら、宇奈月ダムだった。
08:22
ダムの上に発電所があるというのもおかしな話だけど、ここはもっと上流から落としてきた水で発電して、この宇奈月湖に放流しているらしい。
しかし、その使い終わった水も当然この下の宇奈月発電所や更に下流の発電所でまた仕事をさせられる。
水路が複雑に張り巡らされ、うまいこと考えてあるものだと感心しきり…。
発電所の横には「柳橋」駅があるけど、一般車両は停車しない。
ゆっくり通過してゆく。
08:24
またトンネルだ…
トンネルに入ると、ガタンガタンゴーっと音が大きく反響してうるさくてたまらない。
08:26
しばらく進むと、対岸に何か建物が見えてきた。
あれが「とちの湯」で、あそこまでは一般車両も入っていけるらしい。
後で行ってみよう。と、この時は思っていたが…
08:27
トロッコ列車では、随所で観光案内のアナウンスが流れる。
「まもなく右手にサル橋が見えてきます。」
08:28
これは、宇奈月ダム湖ができた事で対岸に渡れなくなったサルのため…
…と言うよりも、対岸に渡れなくなったサルが下流の人里へ降りてくるのを防ぐ為に作られた、サル専用の橋だった。
確かに赤い服をかぶせた石は見えたけど、仏様に似ているかどうかは…??
次の森石駅では乗降はできないけど、上り列車とのすれ違いの為にちょっと停車する。
そういえば、今黒部川をさかのぼっている、この列車は登りだけど下り列車。
すれ違って川を下っていく列車が上り列車だ…紛らわしい‥
08:34
次は、黒薙駅。
ここは、ちゃんとした停車駅で、こんななんにもない山奥の駅なのに乗ってくる人が1人居た。
この駅から更に山道を20分登った奥に、黒薙温泉源泉の一軒宿が有るらしい。
08:40
黒薙駅を出てすぐに黒薙第二発電所へ続く引込線が現れた。
う~ん、こういうところに入って行ってみたい。
08:41
これは、この上の出平ダムから、さっきの新柳河原発電所へ水を送る水路らしい。
08:42
発電所前の猫又駅もすれ違いのため停車するけど、乗降はできない。
後ろの方の車両はホームからはみ出てるし‥
09:03
次の停車駅は鐘釣駅。
ここは駅に売店もあるし、近くに温泉旅館も河原の露天風呂もあって、けっこう賑わっている。
09:14
鐘釣駅ホームからは黒部の万年雪下端が見える。
最近、日本で初めて氷河と認定された....モノとは違うらしい…残念。
このあたりのトンネルには扉が付いている。
これは、冬季運休時に雪崩れで線路が流されないように、線路や枕木を外してトンネルに収納しておくためだった。
たいへんだ‥
09:21
木屋平ダムは、さっきの鉄管が立派な黒部川第二発電所へ水を送っている。
右奥にチラッと見える( 型の建物が、送水鉄管へ水を送る水門制御建屋らしい。
09:23
宇奈月駅を出て、1時間14分。ほぼ時間どおりに終点「欅平駅」に到着。
この駅はホームがめちゃくちゃ長い。
09:31