いわ旅行記
写真で語る旅行記、地図付き。
2017年05月10日(水)~12日(金)
2017年08月02日(水)~03日(木)
2017年09月13日(水)~14日(木)
時期は前後するが、超大作の合間にも我々は近場の歴史的文化的調査を継続している。
いずれも短期調査ではあったが、得るものも多い調査であった。
秋の長雨に阻まれて西日本編に出発できずにいる調査団は、
ここで3回の調査報告を一気にまとめてしまう事にした。
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日光湯波/日光鬼怒川塩原その3
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歴史、宗教に関する研究の後は、文化的研究の時間。
日光と言えば「湯波」 「ゆば」について研究しよう!
ちょうど腹減ってきたし…
「ゆば」は仏教(天台宗)と共に精進料理として伝わった。
だから天台宗の総本山・比叡山や大本山・日光山に広まっていって名物となったらしい。
そういえば山梨県
身延山も「ゆば」が名物になっている。
これは比叡山で修行した日蓮が身延山に広めたものらしい。
しかし、東照宮の近くでは「ゆば」と書いてあっても湯波料理というより蕎麦屋のような店が多い。
12:22
車で少し下ったところで「ゆば料理ますだや」を発見。
12:36
表に写真・料金入りメニューが出ているから安心して入る事ができる。
これが9品会席膳コース3,900円のお品書き。
ここには「ゆば」と、ひらがなで書いてあるけど、日光では「湯波」と書く。
京都は湯葉だ。
京都は豆乳の表面に張った幕の端から引き上げるから薄く1枚の湯葉になる。
日光は膜の中央から引き上げるから両側が2枚重ねで厚みのある湯波になる。
この重なりが波のようになるから「湯波」と呼ばれるようになったらしい。
「しのまき・揚げゆばの煮物」
ここで厚みのある「湯波」が本領発揮!グルグル巻きの湯波が食べ応え有って美味い。
椎茸、筍がまた味がしみていて絶品だ。
12:53
「引き上げゆばの刺し身」
シンプルな味だけど複雑な?
大豆風味が感じられて、濃縮豆腐のようだ(あたりまえか…って昔、同じような感想をどこかに書いたな)
13:08
最後に「たぐりゆばの味噌田楽」と御飯。
「たぐりゆば」と「引き上げゆば」の違いが良く分からないけど、味噌味が御飯に良く合う。
だが、しかし…いつも思う…
出来たてを順番に持って来てくれるというのは、まあイイ。
でも、一つ一つ食べ終わらないと次のが出て来ないし、更にその間に少し待ち時間が有るのはいただけない。
御飯と一緒に食べたいのは味噌田楽だけじゃないし…
会席料理とはそう言うモノと言われても‥カイゼンを望みたい。
13:17
まあともかくかなり満足して出てきた。
京都の「湯葉」は料理の名脇役だが、日光の「湯波」は主役だというのが良く分かった気がした。
非常に有意義な調査研究であった。
13:29