いわ旅行記
写真で語る旅行記、地図付き。
2011年2月19日(土)~2月21日(月)
前回調査報告(2009年)に於いて深刻な状況を認識し、
「継続調査の必要有り。」とされた
地球温暖化の、流氷に与える影響についての調査(その2)出発
←旅行記TOP
←前へ
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
オシンコシンの滝、幻氷/流氷再調査その15
16
17
次へ→
もう少し山を登って知床自然センターで小休止。
もうちょっと向こうに知床五湖があるんだけど、
ここから先は冬季通行止めだ。
ところで、ここではなんの気なしに見た「幻氷?」
このあと幸運にも実物を見る事ができた。
10:05
ふと、この知床自然センターの異様な光景に気が付いた。
鹿の角の加工品を売っている!!
えっ~なに、これはマズイんじゃないの?
と思ったら、鹿の角は毎年春に自然と抜け落ちて毎年生え変わるんだって・・
落ちた角を探しに春山に入る人も多いらしい。
でも、ここ世界遺産エリアでは角どころか石も枯れ葉も何もかも一切持ち出し禁止なので、
角を拾うのはエリア外に限るんだそうだ。
外に出たら駐車場に立派な角の雄エゾシカが来ていた。
木の皮をむしって食べている。
人が集まってきても全然平気で食べ続けている。
鹿もこの場所では保護されている事が分かっているらしい。
稚内では「エゾシカの駆除を行います。」なんて看板が出ていたけど、
もちろんここではそんな事はできない。
だから熊もこの付近に良く出るらしい。
オシンコシンの滝から流氷を眺めていると・・・
目の良いネイチャーガイドさんが
「皆さんはほんとに運がいい!こんどは幻氷が見えますよ!!」
またしても「えっ?どこどこ?」
「幻氷って何?」
幻氷は普通は春に見られる蜃気楼の一種で、
水平線の向こうにあって本来は見えない流氷が光の屈折で水平線の上側に浮いて見えるもの
なんだそうだ。
水平線や地平線の上側に遠くの物が浮いて見えたり伸びて見えたりするのを
上位蜃気楼と言って、なかなか見られないんだってさ~。
上位蜃気楼があるなら下位蜃気楼も有る?
あるんですよ・・これは良く見られる蜃気楼で、じつはこの後登場する。
幻氷も見ているうちにゆらゆら動いて変わっていく。
でも、これも双眼鏡や望遠レンズで見てやっと分かる程度で、
肉眼では普通の人には全然見えないですよ。
恐るべしネイチャーガイド・・
オジロワシだ!
・・・というのは後から分かった事で、この時は
「ワシだ!」「あれはオオワシ?オジロワシ?」
「ワシだよ!」ってガイドさんが近くにいなかったから分からなかったですよ。
10:43