灯台でUターンしてまた左回りに進み始める。
宿根木だけでなく佐渡の島内は黒っぽい板張りの家が多い。
佐渡の家は、船大工さんが船の板を再利用したりして建てていたからこんな家が多いらしい。
11:37
佐渡は広い。
もう昼なのにまだ半分も回っていない。
この先見るところがたくさんあるから、最東端はパスしてショートカットする事にした。
赤玉郵便局のところから山に入り、坂道を登って行くと棚田が出現。
日本の棚田百選
丸山千枚田
にも匹敵する見事な棚田だ。
これもきっと名のある棚田に違いない...と思って調べたけれど、これは特に名もないものだった...
佐渡にはここの他に有名な棚田が有ったけれど、どれも百選には入っていない...
11:53
結構急な山道を越えて、トキの森公園に到着。
「トキの森公園」とか「トキふれあいプラザ」とか「トキ保護センター」とか名前がいろいろ有ってややこしい。
12:31
時間があんまり無いから資料展示はスルスルっと抜けて観察回廊へ。
観察回廊の最初の方はガラス越しだし、ケージが遠いし...これしか見られないのか?
と思いながら進み、突き当たりまで行くと屋外に出られて、ガラスなしで少しは近くにみえるようになった。
それでも飼育ケージはちょっと離れているから望遠レンズでないとうまく撮れない。
翼を拡げる瞬間を待ちながらなんとかトキ色が少し撮れた。
(これは約350mm、10倍ズーム相当)
12:42
更にズーム、正面から見たトキの顔は可愛くない...というか不気味だ。
(480mm、13倍)
12:44
トキの足には識別用の輪が付いている。
トキに関しては悲観的なニュースばかり聞くような気がするけど、じつは最近はちゃんと増えているらしい。
放鳥トキ情報
によると、2008年から保護飼育したトキの野生放鳥が始まり、2014年6月までに放鳥したものが159羽で、そのうち95羽の生存が確認されており、更に野生で孵化した雛が58羽もいる!(そのうち生存確認は40羽)
加えて保護飼育中のトキが221羽。
これは凄い!もうすぐ(あと数年?)環境省レッドデータブックカテゴリーが「野生絶滅」から「絶滅危惧種ⅠA類」にランクダウンするらしいですよ!
12:57
ケージは結構大きくて、中をゆったり...と言えるかは疑問だけど、とにかく飛ぶ事はできる。
13:00
飛んだ時のトキ色の翼を見たくてしばらく粘ったけれど、なかなか難しい。
金網とネットが二重になっているからオートフォーカスもうまく効かないし...
13:03
島一周の残り時間が少なくなってきたので、ソコソコに切り上げて、次の「トキふれあいプラザ」へ急ぐ。
13:09
ふれあいプラザではガラス越しではあるけれど、観察回廊よりは間近でトキの観察ができる。
ちょうどこの時は雛が生まれたばかりで、親鳥が雛を育てる様子が見られてラッキーだった。
13:14
ここで雛が生まれたのは初めての事らしく、
係のおじさんも嬉しそうだ。
「ほらほら!今!雛が頭を上げましたよ!」
「見えますか?双眼鏡も順番に使って下さいね。」と解説にも熱が入っている。
出口の売店で絵葉書を配っていた。
一時は絶滅したと思われていたのに、今ではこんな光景も運が良ければ見られるらしい。
いや、何年か(何十年か?)すればまた当たり前に見られるようになるかもしれない。
関係者の皆様ほんとにご苦労さまです。