由比本陣 郵便局の斜め向かいが立派な由比本陣。
10:18
由比本陣 由比本陣の周りには、これまた立派な石垣と塀が巡らされていて、その手前は小さなお堀のようになっている。
こんな堀が何か意味あるのか?
‥と思ったら、防御の為ではなく、馬の水飲み場だった。
へえ~
由比本陣 ここは見学できるようなので入ってみよう。
10:20
由比本陣 しかし、無料ゾーンは小さなみやげ物売り場のようなモノで見るところも無い。
仕方ないから奥の方にある510円の「東海道広重美術館」に入ってみた。
10:21
東海道広重美術館 中は撮影禁止だったので、写真は無い。
非常に貴重なものらしい浮世絵が展示されていたが…
正直言ってちょっと物足りない。
それよりも、ホールにあった浮世絵体験コーナーが面白かった。
しかし、これも別途料金300円…
料金を払うと紙を2枚くれて、版画の摺り方を最初だけ指導してくれる。
まずは黒インクをローラーで原版に塗り付けて、紙を左と下のガイドに合わせて乗せ、バレン(なんか懐かしい響きだ)でこする。
10:31
東海道広重美術館 色を次々に重ねていって…
10:38
東海道広重美術館 「東海道五十三次之内 由井」保永堂版複製地球環境調査団版が完成!
東海道広重美術館 続いて裏側に回って、今度は「東海道五十三次之内 奥津」の制作に取り掛かる。
まずは「黒」。
ここでいきなり失敗。
インクを塗るのがだんだん雑になってきて、左の方が薄くなってしまった。
原版にインクがうまく乗ったのか、見た目では良く分からないからだ。
不本意ながらもう一度インクを塗り付けて、黒だけ2度摺りしたが、一度目に薄くなったところはあまり解消されなかった。
時間を掛けて、これでもかっとしつこく塗り込み、一発勝負が秘訣だということが分かった。
10:41
東海道広重美術館 「黄」に続いて「空」
10:47
東海道広重美術館 次は「藍」
10:49
東海道広重美術館 最後に「赤」を乗せて完成。
最初の「黒」の失敗が悔やまれる。
ともかく、いい記念品になるし、面白くて良かった…が、
これも含めて入場料510円くらいにして欲しいものだ。
10:51
正雪紺屋 まあそこそこ満足して出てきたら、目の前で「正雪」を発見。
11:33
正雪紺屋 ここで純米吟醸を買って‥
‥と思ったら、元祖の「正雪紺屋」だった。
「慶安事件で有名な由比正雪は‥」と書いてあるが、昔も何度か調べた事があって、その度に「ふ~ん…たいへんだったんだな‥」
で、すぐに忘れてしまう。
今度こそ忘れないように、ここにまとめておこう。
『正雪は優秀な軍学者で、徳川将軍家からも仕官の誘いが来ていた。』
『しかし、正雪は仕官には応じず、軍学塾を開いて多数の塾生を集めていた。』
『幕府では家光の下で厳しい政治が行なわれ、多数の大名が減封され、浪人の数が激増していた。』
正雪紺屋 『浪人たちの不満が募るなか慶安4年(1651年)家光が病死。』
『後を11歳の子・徳川家綱が継ぐこととなった。』
『正雪は、これを契機として幕府の転覆と浪人の救済を掲げて行動を開始。』
『まず丸橋忠弥が江戸城を焼き討ちし家綱を誘拐する。
同時に京都で由比正雪が天皇を擁して高野山か吉野に逃れ、そこで徳川幕府を倒すための勅命を得て、浪人たちを味方に付け幕府を完全に制圧する。』
『という計画であったが、密告により正雪は京都へ向かう途中の府中で捕らわれ自害した。』
あ~残念無念。
しかし、その後、幕府もこれを教訓として浪人対策に力を入れるようになったという。
めでたしめでたし…か?
由比宿東桝形 今で言うと、政府が特定の大企業だけ優遇し、中小零細企業は廃業に追い込まれ、失業者や非正規雇用者が激増しているのを何とかしようと思う勇士がクーデターを企てたようなものか?
う~ん、どちらが正義?  まあいいや
少し進むと、「由比宿東桝形跡」が有る。
11:38
由比宿東桝形 ここは、ちゃんと道がクランク状に折れ曲がっていて、桝形らしき跡が残っている。
由比一里塚跡 桝形を過ぎて、もう少し先で「由比一里塚跡」を発見。
11:41
由比一里塚跡 この古い木と祠が一里塚跡か?
調べてみたが、祠も木も一里塚とは関係ないようだ。
神沢川酒造 更に進むと、もう一つの「正雪」
11:45
神沢川酒造 知る人ぞ知る!「神沢川酒造」だ。
今度こそ、純米吟醸を買って…
と、思ったら土日祝定休日だった。残念。
まあ行きつけの酒屋で買えるからいいか…
11:47
正雪備前雄町 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
参考:「正雪」の中でも最近研究が捗っている「備前雄町米」
この「特別純米」が一番コストパフォーマンスが良くてイイのであるが、行きつけの酒屋でもなかなか売ってないのが残念。
正雪備前雄町 「正雪 純米大吟醸備前雄町」は、だいたい置いてあるけれど、4合瓶しかなくてちょっと高いのが難点だ。
正雪備前雄町 「純米大吟醸備前雄町」の日本酒度は、淡麗辛口が売りの正雪にしては珍しく『ー1』
この、かなり甘口がイイ!
参考: 日本酒度に関する調査
日本酒に関する調査報告まとめを近日?作成予定…
正雪備前雄町 「磯自慢」と飲み比べすると、その個性は際立つ。
もちろん「磯自慢 水響華」も美味い。
磯自慢水響華 飲み飽きしない淡麗辛口で美味いんだが、やっぱり個性が無いというか…
素人の感想ではあるが、淡麗辛口の美味い酒はいっぱい有る。
飲み飽きしない酒ばかりだと飽きてしまう…?
風の森 そんな中、個性の有る旨い酒、奈良の「風の森」がなかなかイイ!
風の森 「風の森」でも、やっぱり「雄町米」がなんとなく味が濃い感じだ。
風の森 特にこの「雄町80」がコストパフォーマンス抜群。
『低精白でありながら、超低温長期発酵によって雄町の個性を存分に引き出しました。』
『溶解性の高い雄町80%ならではの複雑性を備えた味わい。』
この、『複雑性』というところがカギだ。
ただ、複雑なら何でも良いわけでは無い。
「複雑な味」と「雑味」は紙一重だし…
しかし、この「風の森 雄町」や「正雪 雄町」は、複雑なイイ味ですよ。
蒲原駅 …と、大幅に横道に逸れながら(東海道は逸れてない)蒲原駅に到着。
まだ時間は早いし、もう少し先まで行けそうだったが、腹へったし疲れたし喉渇いたし早く帰って正雪飲みたかったし…
ともかく、ここで今回の東海道徒歩調査(試行)は一旦終了!
12:02
東海道歩行ルート 1日目:金谷坂~島田宿  10km
2日目:島田宿~岡部宿  18km
3日目:岡部宿~府中宿  16km
4日目:府中宿~興津宿  21km
5日目:興津宿~蒲原宿  10km
 合計:         75km
東海道五十三次制覇(484km)は遠い…

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